なんだか体が軽いなー
僕が上級吸血鬼のアリシア・ブラッドドレイン(金髪ロングの美幼女)を抱きしめると彼女はすっかり元気になった。
「なんだか体が軽いなー。お前、何かしたか?」
「僕は何もしてないぞ。ただ抱きしめただけだ」
「ふむ、そうか」
彼女がそう言うと彼女の腹の虫が鳴いた。
「腹が減ったな。なあ、そろそろ晩ごはんにしないか?」
「え? あー、そういえばまだ食べてなかったな。じゃあ、そうしようか」
「まあ、我はお前の血でもいいのだがな」
「それはダメー!! お兄ちゃん中毒になるよー!!」
「我はなっても構わないぞ。生まれた時から血液中毒者なのだから」
「夏樹がここまで言ってるんだから間違っても僕の血を飲むなよ」
「分かっている。しかし、必要になったら吸わせてもらうぞ」
「僕の血が必要な時なんてないだろ」
「生きていると色々なことがあるからなー。たとえば、我が瀕死状態になるとか」
「できるだけそうならないようにしてくれ。お前が傷ついてる姿を見たくないから」
「お、おう、分かった」
今の言葉、我の心に響いたな。なぜかは分からないが、なかなか心地いいな。もしかすると我を覚醒させられるかもしれないな。




