我を抱け!
アリシア・ブラッドドレイン(金髪ロングの美幼女、種族は吸血鬼)と話していると知らない自分のことが知れて楽しい。まあ、僕はその時の記憶封じられているからこれっぽっちも覚えていないんだけどね。
「さてと、そろそろ結婚式を始めようか」
「え? 結婚式?」
「ああ、そうだ。まあ、結婚式といってもお互いの血を飲むだけだがな」
「いや、僕君と結婚する気ないんだけど」
「ほう、そうか。なら、仕方ないな。できれば、やりたくなかったアレを使うとしよう」
「アレ?」
「ああ、当時の記憶はなくともお前は我の眷属だ。つまり、我に逆らうことはできないということだ」
「そ、それって、まさか」
「我が眷属『山本 雅人』よ。早急に我と結婚しろ! そして今晩我を抱け!」
「うっ! む、胸が苦しい!!」
「クックック……いくら半妖でもブラッドドレイン家の紋章の力を拒むことはできぬ。さぁ、お前の血を寄越せ。そして我の血を吸え!」
「断る……!」
「ほう、そうか。では、快楽の海に沈めてやろう」
「ち、近づくな! くそ! なんで逃げられないんだ!」
「静かにしろ。今すぐ殺されたいのか?」
「何をしようと僕はお前のものにはならないぞ!」
「それは不可能だ。お前の妹の命は我が手中にあるのだから」
「な、なんだって!?」




