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ユキムシ型ロボット

 えっと、とりあえず話をしてみようかな。一応会話できるみたいだから。


「えっと、君はどうして泣いてるんだ?」


「分からない」


「え?」


「どうしてここにいるのか分からないの。だから、泣いてるの」


「うーんと、君は本来地獄にいるんだよね?」


「うん」


「でも、なぜか僕が通っている高校の体育館にいる」


「うん」


「そしてここに来るまでのことは一切分からない」


「うん」


「そして君は過去に時間を一億年止めたことがある」


「うん」


「なるほど。つまり、誰かが君を不安にさせて時間を停止させた可能性があるってことだな」


「え? そうなの?」


「おそらくどうしても時間を止めたかったんだろうな。やりたいことが多すぎてどう考えても生きている間に成し遂げられないから時間を止めようと思ったんだろう」


「どうしてそこまで分かるの?」


「僕はただ推理しただけだよ。まあ、当たっているかどうかは分からないけどね。あー、あと君の力には欠点があるよ」


「欠点?」


「時間を止める前に君と同じ色、つまり白いものに触れていたら君の力が発動しても影響を受けないんだよ」


「そ、そうなの?」


「多分な。そして犯人はこの学校のどこかにいる」


「どうしてそう思うの?」


「君が泣き止んだら困るからだよ。あと、多分今も僕たちのこと見てるぞ。おそらく白いものを使って……おっ、いたいた。うーん、これはユキムシ型ロボットだな。しかも監視カメラ付き」


「ロボット? これが? 本物そっくり」


「だな。でも、おかげで犯人が誰か分かったよ」


「え? 嘘!? いったい誰なの!!」


「それはやつのアジトに行けば分かるよ」

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