一緒に寝る
よし、歯磨き終わりっと。
「ん? おーい、姫凛。顔がふにゃふにゃになってるぞー」
「えー? そうー?」
「ああ、そうだ。ほら、良い子はもう寝る時間だぞー」
「はーい」
あっ、そうだ。
「ねえ、お父さん」
「ん? なんだ?」
「私、お父さんと一緒に寝たいんだけど……ダメ、かな?」
「え?」
「ダメなの?」
「いや、別にダメじゃないけど」
「じゃあ、イヤなの?」
「いや、別にイヤでもないけど」
「じゃあ、どうして一緒に寝てくれないの?」
「あー、えーっと、お前と一緒に寝ると眠りが浅くなる可能性があるからだ」
「大丈夫だよ。お母さん情報によると私そんなに寝相悪くないみたいだから」
僕が凛(狐っ娘)に「そうなのか?」と目で言うと彼女は「はい、そうです」と答えた。
「そうか。じゃあ、一緒に寝ようか」
「わーい! やったー! お父さん大好きー!」
「はいはい」
僕はそう言うと彼女と共に自室へ向かった。その道中、彼女は睡魔に襲われてしまったため、途中から彼女をおんぶした。
「おやすみ、姫凛」
「おやすみなさい……むにゃむにゃ」
今の寝言か? かわいいな。
さてと、さっさと風呂に入って寝るか。




