表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
826/1940

おとーたん! 一緒にお風呂入ろう!

 よし、そろそろ行くか。


「……よし、誰もいないな」


 僕がこっそり一人で浴室に入ると湯船の中から姫凛きりん(僕とりんの娘)が現れた。


「おとーたん! 一緒にお風呂入ろう!」


「あー、うん、無理」


「えー! なんでー! わたち、おとーたんの娘なんだよ? どうしてダメなのー?」


「えーっと、お前が僕を襲いそうだからだ」


「そ、そんなことしないよー」


「おい、姫凛きりん。よだれ、垂れてるぞー。全然説得力ないぞー」


「そ、そんなことどうでもいいよ! それより早くわたちの体洗ってー」


「えーっと、体のどこを洗えばいいんだ?」


「〇〇とか〇〇!!」


「はいはい、髪と背中だなー」


「違うよ! 〇〇とか〇〇だよ!!」


「それじゃあ、そこのバスチェアに座ってください」


「え? あー、うん」


「それじゃあ、お湯出すぞー」


「う、うん」


「温度はこれくらいでいいかな。姫凛きりん、シャンプーハットいるか?」


「いらない!」


「そうか。じゃあ、髪濡らすぞー」


「はーい!」


 できるだけ早く終わらせよう。


「よし、それじゃあ、今からシャンプーを使って髪洗うぞ」


「うん!」


「どこかかゆいところはないか?」


「〇〇が痒いよー」


「頭頂部か。分かった」


「あー、おとーたんの指がわたちの髪をきれいにしてくれてるー。あー、気持ちいい」


「そうか。それは良かった」


 よし、手についたシャンプーをシャワーで落とそう。ボディソープをつけて、すばやく丁寧に体を洗ってやろう。


「あっ♡」


「変な声を出すな」


「ご、ごめんなさい」


「別に謝らなくていい。おとなしくしてろ」


「は、はい」


 な、なんだろう、この感じ。すごくゾクゾクする。


「よし、髪も体も真っ白になったな。それじゃあ、シャワーで泡落とすぞ」


「う、うん!」


 あっ、耳洗い忘れてた。こちょこちょ。


「ヒャン!?」


「二度は言わないぞ」


「あっ! そ、そこダメ!!」


 どこだよ。


「はい、おしまい。もう目開けていいぞ」


「ん……お、おおおおおおお!! わたち、きれいになってるー! ありがとう! おとーたん! 大好きー!」


 うーん、まあ、ハグくらいなら別にいいか。いや! 待て! 今、姫凛きりんは全裸だ!!


「ま、待て! 姫凛きりん! 今はダメ……だ」


 びっくりして尻もちをついてしまった僕に覆い被さる姫凛きりん。彼女は僕に密着すると、すぐにそれに気づいた。


「あれー? ねえ、おとーたん。私のお腹に何か当たってるよー。これ、なあに?」


「あっ、いや、それは、その……」


 彼女は僕の耳元でこう囁く。


「ねえ、おとーたん。わたちの体で興奮したの?」


「し、してない!」


「じゃあ、どうして……こんなに元気になってるの?」


「わ、分からない」


「ふーん、そうなんだ。あっ、そういえば、おとーたんってまだ童貞なんだよね?」


「え? あー、まあ、そうだな」


「娘がいるのに童貞なんてなんか変だね。でも、嬉しいな。わたちがおとーたんの初めてを奪えるんだから」


「……っ!!」


「なーんてね。冗談だよー」


「あ、あんまりからかうなよ」


「えへへへ、ごめんなさーい。でーもー……油断してるとわたちに食べられちゃうかもしれないよー」


「お、おう」


「はい! この話はもうおしまい! おとーたん、一緒に湯船入ろう!」


「あー、ちょっと待っててくれ。髪と体洗ってから入るから」


「あっ! それ、わたちがやるー!」


「え?」


「やらせてー!」


「あー、まあ、別に構わないが。変なことはするなよ?」


「はーい♡」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ