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こんなところ?
よおし、誰にも気づかれてないようだな。さて、金目のものはあるかなー。
「ねえねえ、あたしの縄張りで何してるのー?」
「なっ! お、お前は鬼姫!! どうしてこんなところに!!」
「こんなところ? ここはあたしの縄張りなの。あたしがいて当然なの。分かる?」
ま、まずい! 殺される!!
「そうか。では、さらばだ!!」
「逃げるな!」
なっ! か、体が動かない……!!
「じゃあね、妖怪の総大将みたいな扱いされてるおじさん」
だ、誰か助けてくれー!!
「……死ね」
「ぎゃあああああああああああああああああああああ!!」
「ふぅ……終わったー。言霊の力ってやっぱり便利ねー。便利すぎてついつい頼っちゃうわー。さてと、晩ごはんができるまで一眠りしましょうかねー」




