この娘の名前、どうする?
僕の血と凛の霊力でできている子どもを彼女の両親に見せるとその場で不思議な踊りを踊り始めた。あと赤飯を炊いてくれた。
「あっ、そうだ。この娘の名前、どうする?」
「え? あー、そうですねー。旦那様と私の子どもですからサリンなんてどうでしょう!!」
「あー、それはちょっとやめた方がいいな。うーん、雅人と凛かー。えーっと、僕は最近まで鬼姫の器だったから姫と凛で『姫凛』なんてどうだ?」
僕がそう言うとその娘はゆっくり目を開けて両手を広げた。
「だ、旦那様! 見てください! この娘、嬉しそうに手足をパタパタしてますよ!」
「え? もしかして今のでいいのか?」
「そのようです!!」
「そうか。それでいいのか。おいで、姫凛」
「スー……スー……」
「あ、あれー? 私が抱っこしてる時はちょっと嫌そうにしてたのに旦那様に抱っこされたら一瞬で眠りましたよー」
「え? あっ、ホントだ。普通逆だよな?」
「ですねー。なんか負けた気がします」
「大丈夫。本当に嫌なら逃げようとするから」
「そうですかねー」
「だよなー、姫凛ー」
「はむっ」
「あー、また旦那様の指咥えてますー。いいなー」
「え? もしかして凛って指フェチなのか?」
「そ、そんなことないですよ! きっと」
「ふーん」
「し、信じてください!」
「さて、どうだろうな。なあ? 姫凛」
「はむはむ」
「もうー! 二人とも意地悪ですー!!」




