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ふぅ……やっと終わりました

 鬼姫ききの魂を元の体に少しずつ戻す作業が全て終わったのは朝日が「おはよう」と執拗しつように言い始めた時だった。


「ふぅ……やっと終わりました」


「はぁ……面倒な作業でしたね」


「でも、無事に終わって良かったー」


「ふぅ……ふぅ……」


木葉このはさん、もう休んでいいですよ」


「い、いえ、大丈夫です」


「あなたは私の次にたくさん霊力を使っていましたからね、透明化を維持するのがやっとでしょう?」


「さすがですね、その通りです」


「え? そうなの?」


「あなたは元気そうですね、夏樹なつきさん」


「まあねー」


「バカ鬼、調子はどうですか?」


「うーん、まだ契約解除してからそんなに経ってないからよく分かんないけど、今のところ大丈夫よ」


「そうですか。では、二、三日様子を見ましょう。雅人まさとさん、終わりましたよ。起きてください」


「……」


「起きませんね。あっ、木葉さんはもう帰っていいですよ。お疲れ様でした」


「あっ、はい、では、私はこれで失礼します」


「お兄ちゃんの寝顔、かわいいー。ねえねえ、このまま家まで運ぼうよー」


「そうですね、そうしましょう」


 こうして僕は山頂にある神社から自宅まで夏樹の髪に運ばれたのであった。

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