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覚えてないのか?
次の日の朝。
「……はにゃ? えーっと、ここはたしか……」
「おはよう、童子。ようやく元に戻ったな」
「え? あー、えーっと、私今までどんな状態だったんですか?」
「ん? 覚えてないのか? お前、昨日の夜まで幼児退行してたんだぞ」
「幼児退行……。雅人さんの体を診察したところまでは記憶がありますが、それから今までの記憶はありませんね」
「そうか。うーん、まあ、別にそれ以上のことは起こってないからとりあえず朝ごはん食べないか?」
「あー、はい、そうします」
よかった、いつもの童子だ。いやあ、一時はどうなることかと思ったけど、どうにかなって良かったー。




