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ひゃー!
朝、座敷童子の童子が目を覚ました。
「おはよう、童子」
「おはよう……おやすみー」
「おい、二度寝するな」
「やーだー、二度寝するのー」
なんか前にもこんなことあったような……気のせいかな?
「悪い子にはお仕置きしちゃうぞー」
「いいよ。してしてー」
「そうかー。じゃあ、脇の下とか脇腹をこちょこちょ! こちょこちょー!」
「あははは! くすぐったーい!!」
「早く起きないとスピードアップしちゃうぞー」
「あはははははは! も、もうやめてー!」
「じゃあ、起きるか? 二度寝しないって約束できるか?」
「す、するー! 約束するからもうやめてー!」
「分かった。じゃあ、やめよう」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁー。……おやすみなさい」
「こらー! 起きろー!」
「ひゃー!」
なーんてことを彼女が完全に目を覚ますまで何回かやっていた。正直、ちょっと楽しかった。




