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天ぷら

 九尾の狐、帰還。


「つ、ついにやったよ! ほら、見て! 例の半妖の生徒を捕まえたよ!」


「ふむ、ちゃんと力を封じる手錠をかけていますね。さすが私の体の一部、優秀ですね」


「えー、そうかなー」


 ミニミニきゅうちゃん、せっかくリラックスしたのにまた緊張してるなー。


「では、さっそくその者の魂を」


「ま、待って! 魂をなまで食べるのはもう古いよ! だ、だから、ちゃんと調理しようよ!」


「ふむ、まあ、そうですね。では、天ぷらにしましょうか」


「いいね! 賛成!!」


 天ぷらかー。今までいろんなものを揚げてきたけど、まさか自分が揚げられる日が来るとは……。

 まあ、まだ作戦は始まったばかりだからいちいち深く考えないようにしよう。

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