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放課後。
放課後。
「いやあ、一時はどうなるかと思ったけど、なんとかなってよかったー」
僕が自教室から出ようとするとなぜか校長室の前に出てしまった。背後に自教室はなく長い廊下がある。
「うーんと……か、帰るか」
僕が階段を使って下の階に行こうとするとなぜか校長室の扉にぶつかりそうになった。
「え、えーっと、窓から出ようかなー」
僕が窓から飛び降りると校長室の扉にぶつかった。
「はぁ……用があるならさっさと済ませてください。僕はこう見えて暇じゃないんです」
「待ってたよー! さぁ、入って! 入って!」
校長室の中から声が聞こえる。昼休みに聞いた声だ。
「はいはい」
僕はしぶしぶ校長室の中に入った。そうしないと一生帰れないから。




