言い切ったー!!
お風呂から出た私は童子さんの体をなぜかじーっと見つめていました。
「千夏さん、あなたまさか……」
「え、えっと、こ、これはその……き、きれいな肌だなーと思って」
「そうですか。けど、座敷童子なんてみんなこんなものですよ。いつまでも経っても子どものままなので」
「え、えーっと、ちなみに童子さんは私より年上なんですよね?」
「まあ、一応」
「え、えっと、れ、恋愛経験は」
「ないです。する必要がありませんでしたし、ここに来るまでそんな人いませんでした。そう、ここに来てあの人に出会うまでは」
「え、えっと、どれくらい好きなんですか? お兄さんのこと」
「私が見てきた人という種の中で一番好きです」
「え、えーっと、俳優さんとかアイドルの人よりもですか?」
「はい」
い、言い切ったー!!
「え、えっと、お兄さんは童子さんより結構年下ですし、まだ高校生ですよ?」
「まあ、そうですね。しかし、種族や年齢なんて関係ありません。この気持ちは本物であの人のような人に出会うことはこの先絶対ありません。なので私はあの人に嫌われたとしても一生あの人のことを愛し続けます」
「そ、そうですかー」
あー、なんというか……ただの恋する乙女ですね、これは。




