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黒髪ショートの女学生

 登校中、黒髪ショートの女学生と遭遇した。ただし、その子は霊体である。


「あっ! あなた、私のこと見えてますよね! 良かったー、これで元に戻れますー」


「今日はいい天気だなー」


「あー! 待ってください! 無視しないでください! お願いします! 助けてください!!」


「僕が君を助けたとして僕に何かメリットがあるのか?」


「え? うーんと……ごめんなさい、分かりません」


「冗談だ。今のは忘れてくれ」


「え? そ、それってもしかして私を助けてくれるってことですか?」


「まあ、そうなるな。ただし、放課後になるまでうちの高校の敷地内で待っていてくれ」


「分かりました! それじゃあ、一緒に登校しましょう!」


「ああ、そうだな」


「……お兄ちゃん、いいの? 多分、そのうち元の体に戻るよ?」


「私もそう思います」


「普通はそうだな。けど、彼女の霊体からなんとなくだけど嫌な気配を感じる。もしかすると何か良くないものに目をつけられているかもしれない」


「そうかなー?」


「そうですかねー?」


 夏樹なつき(僕の実の妹)とりん(狐っ娘)は小首を傾げているが、彼女が僕たちと共に登校し始めた時から三毛猫が僕たちを見張るように尾行していることに気づいてからはなんとなく彼女に起きている現象が単なる幽体離脱ではないように思えてきた。

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