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日課
夏樹(僕の実の妹)は眼球フェチだった?
「あー、えーっと、今のは違うの。お兄ちゃんが寝てる間にお兄ちゃんの体を少し舐めてから寝るのが私の日課なんだけど」
ええ……。
「どーしても、眼球だけは抵抗があるんだよ。ほら、お兄ちゃんを起こしちゃったら後が怖いから」
いや、それよりお前の日課の方が怖いよ。
「だからね、お願い! お兄ちゃん! 帰ったらでいいから眼球舐めさせて!」
「夏樹」
「なあに?」
「学校の廊下でそういうことを大声で言うな」
「あっ、そうだね。ごめんなさい。私のこと嫌いになった?」
「いや、別に。ただ」
「ただ?」
「そういうのは二人きりの時に言ってほしいな」
「お兄ちゃん……。うん! 分かった! これからはそうするよ!」
 




