どうした!?
お風呂から上がった私たちは間違って媚薬を飲んでしまった。
「や、やばっ! もう効き目が……!」
「だ、ダメですー! もう立っていられません!」
ん? なんか音がしたな。洗面所の方かな?
僕が洗面所に向かうとそこには発情……顔を真っ赤にしている夏樹(僕の実の妹)と凛(狐っ娘)がいた。
「どうした!? 二人とも!! のぼせたのか?」
「え、えへへ、間違って媚薬飲んじゃった」
「び、媚薬!? ま、まあ、いい。とりあえず体拭かないといけないな。えーっと、タオルは……」
「お兄ちゃん……」
「なんだ?」
「私、びしょびしょなのー」
まあ、風呂上がりだから当然だな。
「お兄ちゃん、私のことめちゃくちゃにしてー」
「はいはい」
僕はタオルを手に持つと夏樹の体を拭き始めた。
「あっ! お兄ちゃん、そこダメー」
「あっ、ごめん。でも、よく拭かないと風邪ひくぞ」
「そ、そうだねー。でも、今とっても敏感なのー。だから、優しくして」
「はいはい」
よし、終了。次は凛だな。
「凛」
「はーい」
「お前、なんか酔っ払ってないか?」
「そんなことないれすよー。あー、旦那様が三人いますー」
あー、うん、これはダメなやつだな。
「はいはい、そうだなー」
「あっ! 耳らめー!」
「おっと、すまない。というか、耳敏感なんだな」
「はい、そうなんれすよー。あー、旦那様に体拭かれてますー。これはもう、旦那様のお嫁さんになるしかありませんねー」
「あー、はいはい、そうだなー」
よし、終了。
「二人とも立てるか?」
「な、なんとかー」
「私は無理れすー」
「そうか。なら、おんぶしてやろう。よっと。夏樹、手貸そうか?」
「あー、うーん、じゃあお願い」
「分かった」
僕は二人を夏樹の部屋まで運んだ。二人はベッドに横になるとすぐ眠ってしまった。
それにしてもどうして二人とも僕の名前を呼びながら眠っているんだろう。
うーん、まあ、いいや。もう今日は寝よう。
 




