表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
612/1937

お兄ちゃんを食べること

 ソファに座っている僕の膝の上に頭を乗せている凛(狐っ娘)が目を覚ましたのは、ちょうど晩ごはんができた時だった。

 今日は僕の代わりに座敷童子の童子わらこが全部やってくれた。


「ご、ごめんなさい! 旦那様! 私……」


 僕は彼女のくちびるに人差し指を押し当てる。


「凛、余計なことは言わなくていいし謝る必要もない」


「で、ですが! 私は旦那様と二人きりになりたいという欲望を抑えられず、あんなことを!」


「あんなことー? ねえ、お兄ちゃん。あんなことってどんなことー? ねえ、お兄ちゃん。早く教えてよ。ねえ、どんなこと? ねえねえねえねえねえ」


 この子は本当に余計なことしか言わないなー。

 僕は夏樹なつき(僕の実の妹)の黒い髪を触りながらこう言った。


「夏樹、世の中には知らなくていいことがあるんだよ。というか、お前は知っているはずだ。まあ、僕の体の中にあるお前の髪が記憶していればの話だがな」


「うん、知ってるよ。けど、まあ、あれくらいならギリギリオーケーかなー」


「そうか。えっと、ちなみにアウトな行為って何なんだ?」


「お兄ちゃんを食べること」


「え、えっと、それは肉とか魚を食べるとかの食べるか?」


「それもそうだけど、性的に食べるのもアウトだよ。まあ、つまり上下の〇〇でお兄ちゃんを食べるなってことだね」


「夏樹! 女の子がそんなこと言っちゃいけません!」


「えー、そうなのー? それよりお腹空いたよー。そろそろ晩ごはん食べようよー」


「あー、まあ、そうだな。凛、起きれるか?」


「し、下の〇〇で、だ、旦那様を……! え、エッチですー!」


 あっ、ダメだこりゃ。完全にオーバーヒートしてる。

 はぁ……仕方ない。食べさせてやるか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ