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できる猫
戦ってる時の椿さん、かっこよかったなー。
訓練すれば僕にもできるようになるかな?
なんてことを考えながら歩いていると椿さんが僕の服の裾を掴んだ。
「あの、椿さん。どうかしましたか?」
「いえ、その……私の友人ということにすれば狙われる可能性が低くなるかと思いまして」
なんか少し顔が赤いような気がするな。
うーん、気のせいかな?
「そうでしたか。はぁ……椿さんみたいなお姉ちゃんが欲しかったなー」
「わ、私みたいな姉、ですか?」
「はい。強くてかっこよくてきれいで気配りができるそんな姉がいたらいいなーと思いまして」
「わ、私は別にそこまでできる猫ではありません。私なんてまだまだです」
「そうなんですか?」
「はい」
そっかー。椿さんは自分に厳しいんだなー。




