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女王様

 ここが猫の国か。

 なんというか……田舎だな。

 そのへんに田畑があって道路そんなに広くなくて空気がおいしい。

 ビルなんてものは一つもない。

 代わりに山がある。

 こんな田舎の村みたいな場所が猫の国なのか。

 ちょっと想像していたものとは違うな。

 外国のお城があってそこで行われる歓迎パーティーに招待されるものだと思ってた。


「ダーリン、女王様は気が弱いからあんまり大きな声を出さないようにしてね」


「女王様? へえ、この国を統治しているのはメスなのかー」


「少し前までは王様がいたんだけど、娘……今の女王様が生まれた日にやめちゃったのよ。育児に専念したいからーとかなんとか言ってたわね」


 子どもが生まれたからやめた?

 王様が主夫になったってことか?

 それとも育休?

 いや、でも普通やめるか?

 親バカなのかな?


「そうなのかー。なんというか、過保護なんだな」


「自分以外のオスは誰であろうと立ち入り禁止にするくらい過保護なのよー」


「えっ? それじゃあ僕はどうすれば……」


「え? あー、まあ、女王様が少しでもダーリンに興味を持てば大丈夫よ、多分」


 多分って、お前な……。

 はぁ……本当に大丈夫なのかな?

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