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鳥居

 家出中の白猫の後ろを歩いていると金色の光を放つ鳥居が道の真ん中に出現した。


「ここが猫の国の入り口よ。さぁ、行きましょうダーリン」


「え? あ、ああ、そうだな」


 呪文というか合言葉を言わないと現れないものだと思っていたが、今の僕には入国許可証があるから普通に入れるんだな。


「な、なあ」


「なあに?」


「長く滞在すると猫になる……みたいなことはないのか?」


「え? うーん、前例がないから分からないわねー」


 そう、なのか。


「まあ、その時はその時よ。気楽に行きましょう」


「あ、ああ」


 僕は生きた心地がしなかった。

 もし猫になってしまったら夏樹なつき(僕の実の妹)にモフられてしまうのだろうか。

 まあ、それはそれで……って、そんなのダメだ! 僕は夏樹の兄だ! 兄は妹を守るものだ!

 僕はそんなことを考えながら入国した。

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