590/1937
せーの!!
せーので家に入る。
これで僕たちのデートは終わりだ。
「雅人さん、今日は今までで一番楽しかったです。私は今日という日を絶対に忘れません」
「それは嬉しいなー。けど、いいのか? 一生恋人(仮)のままだぞ?」
「恋人(仮)エターナルです。まあ、良くも悪くも今の関係を続けられるので私はそれで構いません」
「そうか。じゃあ、せーので行くぞ」
「はい!」
『せーの!!』
座敷童子の童子とのデートが終わる。
実は僕も結構楽しんでたんだよ。
お前とのデート。
まあ、そんなこと言ったら……いや言わなくても夏樹(僕の実の妹)にはバレてしまう。
まあ、夏樹以外にもバレそうだが。
さようなら、あったかもしれない未来。
はじめまして、僕が選択したことで生まれた未来。




