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おかえり、お兄ちゃん

 家に戻ると住人たち全員が完全武装していた。


「あー、えーっと、ただいま」


雅人まさとさん……いえ、鬼姫きき。まさかとは思いますが、雅人まさとさんの体を酷使していませんよね?」


「もし、そうしていたら?」


「今すぐあなたを浄化します」


「おー、怖い怖い。でも、そんなことしたら雅人こいつもこの世からいなくなるわよ?」


「大丈夫です。あなただけを浄化しますから」


「へえ、やれるものならやってみなさいよ」


 鬼姫きき童子わらこがバチバチと火花を飛ばしていると夏樹なつき(雅人の実の妹)が二人の間に割って入った。


「二人ともケンカしないで。というか、早くお兄ちゃんと話をさせてよ」


夏樹なつきちゃん、今日もかわいいねー。どう? 今日はお姉ちゃんと一緒に一夜を過ごさない?」


「冗談でもそんなこと言わないで。気持ち悪いから」


「ありゃりゃ、断られちゃった。まあ、いいや。じゃあ、まったねー!」


 僕の意識が戻ると、みんな僕を心配して駆け寄ってきた。


「みんな、ごめんね。あそこから逃げるにはどうしても鬼姫の力を借りる必要があったんだよ」


「そんなことどうでもいいよ、無事で良かった。おかえり、お兄ちゃん」


「ああ、ただいま。夏樹」


 童子とのデート、中途半端になっちゃったな。

 ちゃんと埋め合わせしないといけないな。

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