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水族館

 座敷童子の童子わらこは僕と手をつないだまま下を向いて歩いている。

 僕と手をつなぐの、そんなに恥ずかしいのかなー?

 今までそれ以上のことをされてきたような気がするんだけどなー。

 まあ、いいや。とりあえず今日は童子とのデートを楽しもう。


「童子」


「ひゃ、ひゃい!?」


 なんだ? 今の声。もしかして緊張してるのか?


「えっと、これからどこに行く予定なんだ?」


「え? あー、えーっと、水族館に行きます」


「水族館かー。魚とか好きなのか?」


「魚というか、クラゲが好きです」


「あー、クラゲかー。なんかかわいいよな、ふよふよしてて」


「はい」


 僕たちはそんな話をしながら水族館に向かった。

 開館前に目的地に到着。

 おっ、そこそこ人がいるな。

 はぐれないように気をつけないといけないな。


「童子、はぐれないように気をつけろよ」


「わ、私は子どもではありません! 迷子になんかなりません!」


「そうだよなー、童子は僕よりしっかりしてるから迷子になんかならないよなー」


 僕が彼女の頭を撫でると彼女は「子ども扱いしないでください!」と言いながらその場で跳ねていた。

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