表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
525/1937

おそらく汗のせい

 朝……夏樹の部屋……。


「お兄ちゃん」


「なんだ?」


「その……着替え……したいんだけど」


 夏樹なつき(僕の実の妹)があの夏樹が恥ずかしがっている。

 今でも一緒にお風呂に入っているというのに今さらなぜ恥ずかしがるんだ?

 あっ、そうか。今の僕は女だから意識しちゃうのか。ん? 普通それって逆じゃ……うーん、まあ、いいか。


「分かった。えっと、じゃあ先に朝ごはん食べててもいいか?」


「うん、いいよ」


「了解。じゃあ、またあとでな」


「うん、またあとで」


 お兄ちゃんが部屋から出ていくと私は汗で濡れている、おそらく汗のせいでびしょびしょになっている下着を脱いだ。

 制服のまま寝ていたからか肩が痛い。

 まあ、私の黒い長髪は常時きれいなんだけどね。

 私に同年代かつ同性の友達っていない。

 家族になった女の子はいるけど、みんな私より年上か年下だ。

 お兄ちゃんの幼馴染は同性だけど、友達ではない。

 お兄ちゃんのことが好きな後輩さんたちも同性だけど、友達ではない。

 私にはお兄ちゃんがいればいい。

 それ以外、何もいらない。

 私は一応、消臭剤を制服にかけた。

 お兄ちゃんに臭いとか思われたくないから。

 あっ、今はお姉ちゃんだっけ?

 あー、もうー、ややこしいなー。

 早く元に戻ってほしいなー。

 私はそんなことを考えながら身支度みじたくをした。

 よし! 準備オッケー! お兄ちゃん……いやお姉ちゃんと一緒に朝ごはんを食べよう!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ