とびっきりの笑顔
とも、だち?
「お姉ちゃん、ご主人様のことさんざんロリコン呼ばわりしてたよね?」
「うっ……そ、それは」
「謝って。謝らないとご主人様が許しても私は許さないよ。一生お姉ちゃんを恨む。末代まで恨む」
「わ、分かった! 謝る! 謝るから! そんな冷たい目で私を見ないでくれ! 一応、私はお前の姉なんだぞ?」
「それ、今関係ある?」
「え?」
「ねえ、関係ある? ねえ、ねえ」
「お、落ち着け、試作品2号。私が悪かった。だからもう精神攻撃しないでくれ」
「うん、いいよ。じゃあ、今すぐ謝って。ほら、早く」
「あ、ああ、分かった」
試作品1号は僕の目の前まで近づくとゆっくり頭を下げた。
「ロリコン呼ばわりして、ごめんなさい。もう言いません。だから、私の友達になってください」
「そんなんじゃ足りないよ。ご主人様のキズはその程度で癒えるほど浅くは……」
「いいよ」
「ご、ご主人様!」
「ほ、本当か?」
「ああ、いいとも。というか、僕はお前と出会った時から、そうなったらいいなと思ってたんだ。これからよろしくな、ひーちゃん」
「あ、ああ! よろしくな! 雅人!」
その時、ひーちゃんはとびっきりの笑顔を僕たちに見せてくれた。




