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試作品1号

 人造妖怪のふーちゃんと一緒にベンチでアイスを食べているとどこからか火球が飛んできた。

 僕がそれを手で吹き飛ばそうとすると、水でできた龍がそれをらった。

 そういえば、ふーちゃんは水使いだったな。


「ご主人様、大丈夫?」


「ああ、僕は大丈夫だ。でも、アイスが……」


 火球の熱でドロドロになってしまったアイス。

 こうなってしまうと、もう飲むしかない。


「アイスはいくらでも買える。けど、命は買えない」


「そうだな。そうだよな。で? 僕たちの楽しい時間を邪魔したのはどこのどいつだ?」


 その後、そいつは僕たちの前に姿を現した。

 真っ赤な長髪と真紅のひとみと火で秘所を隠している小柄な少女……いや幼女が。


「私はお前のことを知っているが、お前はおそらく私のことを知らない。だから、一応名乗っておく! 私は試作品1号! 火を操れる人造妖怪だ!」


「なるほど。つまり、私のお姉ちゃんか」


「そうだ! 私はお前の姉だ! さぁ、試作品2号。共に世界を征服しよう!」


「やだ」


「な、なに!? な、なぜだ!?」


「私の全てはご主人様のもの。だから、お姉ちゃんのお願いは聞けない」


「な、なんだと!? なぜだ! なぜ私を拒絶するんだ! あー、そうか。そういうことか。なるほどな。その男に弱みを握られているから、そんなことを言うんだな。よし、分かった! では、私は今からその男を殺す! 覚悟しろ! ロリコン!!」


 なんでロリコン認定されてるんだ?

 というか、なんで周りの人たちは驚かないんだ?

 僕たちのことが見えていないのか?

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