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控えた方がいい
目を覚ますと自室の天井がこちらを見ていた。
長い夢だったな。
夢だったのかどうかはともかく、しばらく妖怪探しは控えた方がいいな。
「童子、いるか?」
「何ですか?」
いるのかよ。というか、今来たのか? それともずっとそばにいたのか?
まあ、いいや。
僕は座敷童子の童子に夢(?)の中でのことを全て話した。
「なるほど。まあ、その少女が言っていることは正しいですね。あなたの体には複数の妖怪の力が宿っていますし、なおかつ半分人間なのですから体が悲鳴をあげない方がおかしいです」
「じゃあ、やっぱり……」
「しばらく妖怪探しは控えた方がいいですね。特に呼子の力は使わないでください」
「わ、分かった」
まあ、まだちゃんと制御できないんだけどな。




