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開眼

 開眼。

 僕が目を開けた時、最初に目に飛び込んできたのは妹の部屋の天井だった。


「残念。キスで起こそうと思ってたのに……」


 夏樹なつき雅人まさとの実の妹)は黒い長髪が僕の顔に当たらないように髪を動かす。

 なんだろう……長時間眠っていたような、そうでもないような気がする。

 ひどく落ち着いているのはなぜだろう。


「お兄ちゃん、大丈夫? 痛いところとかない?」


「今のところないな。えっと、たしか僕は……」


「あっ、無理に思い出さない方がいいよ。というか、今日はもう寝た方がいいよ。明日も学校あるから」


「そう、だな……。じゃあ、僕の部屋に戻ろうかな」


「あっ、今日は私のベッドで寝ていいよ。いつもお兄ちゃんのベッドにお世話になってるから今日はそのお礼だよ」


「あー、まあ、そういうことなら仕方ないな。それじゃあ、おやすみ」


「うん、おやすみ」


 夏樹は僕のひたいにキスをすると何かと共に部屋から出ていった。

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