表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
402/1936

天使と悪魔

 僕の幼馴染である『百々目鬼(とどめき) 羅々(らら)』の話によると、最近この学校で天使と悪魔が言い争いをしているらしい。

 まあ、人と妖怪が共存している世界に天使と悪魔がいてもおかしくない。

 というか、いないとおかしい。

 で、なぜ彼女がその話を僕にしたのかというと。


「私と雅人まさとでそれを確かめに行こうよ」


「あー、なんか面倒くさそうだからパス」


「えー! なんでー! 一緒に行こうよー。ねえ、雅人まさとー」


「断る。触らぬ神に祟りなし。自分から厄介ごとに首を突っ込もうとするからひどい目にう。違うか?」


 彼女は不満そうに口を尖らせる。


「それはまあ、そうだけどさー」


「だいたい、その天使と悪魔はなんで言い争ってるんだ?」


「えー? あー、なんかお菓子がどうのこうの言ってるみたいだよ。こっちの方がおいしいとか、おいしくないとか」


「なんだ、それ。くだらないなー。そんなの学校でするなよ。警備員さんがビックリするだろ」


 まあ、生徒や職員がいなくなったら学校って結構静かだからな。

 案内、話しやすいのかもしれないな。


「けどさー、死ぬ前に一度くらい天使と悪魔が話してるところ見てみたいじゃない?」


「うーん、まあ、それは分からなくもないな。で? その天使と悪魔はどこで言い争ってるんだ?」


「うーんとねー、屋上だったり体育館の屋根の上だったり、たまにプールサイドにいたりするらしいよー」


 場所を変えるのに意味はあるのだろうか?

 うーん、よく分からないな。


「そうか。じゃあ、明日は休日だから明日の夜、見に行くか?」


「触らぬ神に祟りなしとか言っておきながら、やっぱり気になるんだねー」


「違う。これは部活の活動としてだな」


「あー、はいはい、そういうことにしておくよ。じゃあ、明日の夜、十時に正門前集合ね」


「りょーかい」


 さてさて、どうなることやら。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ