表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
341/1936

動力源

 とある企業の地下。


「キシャー!!」


「おっと危ない。はい、足2本目」


 雅人まさとは対妖怪殲滅兵器『土蜘蛛つちぐも』と戦っていた。


「ナアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」


「うるさいな……まるで痛みを感じているような叫び声だな」


 おとさんが座敷童子二人に霊力を分け与えていると、童子わらこ(姉)が彼女の手をつかんだ。


「あの兵器の……動力源、は……妖怪の命……です」


「……! それは本当ですか! ということは、あれを倒してしまうと、あの中にいる妖怪も死んでしまうということですか!?」


 雅人まさとはその会話を戦いながら聞いていた。なるほど……だから、こんなに……苦しそうなんだな。


「すまないな。時間切れだ」


「バ……バカニスルナアアアアアアアアアアア!!」


 やつが口を大きく開けて雅人まさとを食べようとする。

 雅人まさとは自分から、やつの口の中に飛び込んだ。


「キャハハハ!! 殲滅かんりょ……」


 雅人まさとがやつの体内を壊しながら進んでいく。


「ヤ、ヤメロ! アア……侵入者ゴトキニ……体ヲ壊サレル、ナンテ……アッテハ、ナラナ、イ」


 雅人まさとはやつの体内に丸いカプセルの中に入っている少女を発見した。

 彼はその中で水色の液体と共に閉じ込められている少女の元まで駆け寄ると、それと共に天井から脱出した。


「じゃあな……また会えたらいいな」


 彼はそのカプセルを地面にそっと置く。

 その直後、彼はやつの方を向いた。

 彼は鎮魂するかのように合掌がっしょうした。


「妖怪……全テ、殲滅……せん、め……つ……」


 やつは何かに押しつぶされた。

 見えない何かにペシャンコにされてしまった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ