チロチロ
雅人が座敷童子の童子セカンドと同じベッドで寝ていると、彼女は急に目を覚ました。
「あれー、雅人ー。なんでここにいるのー?」
「うーんと、少し時間ができたから休憩でもしようと思ってな」
彼女はニッコリ笑うと、彼の頬を撫で始めた。
「へえー、そうなんだー。てっきり私を襲いに来たのかと思ったよー」
「お前にそんなことするわけないだろ。まったく、僕をなんだと思ってるんだ?」
彼女は彼のその言葉を聞いた瞬間、彼の頬を抓った。
「あのー、地味に痛いのでやめてください」
「私に魅力がないから手を出さない……。私の体が幼児体型だから興奮しない……。さっきのはそういう意味なの?」
さっきの?
「えっと、それってもしかして僕が『お前にそんなことするわけないだろ』って言ったから、お前は怒ってるのか?」
「怒ってなんかないよ。ただ、言い方が気に食わなかっただけだよ」
それを怒っているというのでは?
「はぁ……やっぱり男の子はみーんな胸の大きい娘が好きなんだね」
「そうか? あんまり大きすぎると大変だと思うぞ。肩こりとか下着買う時とか」
胸に詰まってる脂肪を使って窒息死させたっていう事件もあるし……。
「え? ということは雅人は、ちっちゃなおっぱいが好きなの?」
「僕はそんなこと一言も言ってないぞ。まあ、あれだ。みんな違って、みんないい……だ」
あっ、逃げた。
「へえー、そうなんだー。じゃあ、私にエッチなことされても雅人は反応するんだねー」
「え? いや、さすがにそんなことは……」
彼はそんな保証など、どこにもないことに気づいた。
「そうかなー? まあ、体に聞いてみればすぐ分かるから別にいいけど」
「え? ちょ、待っ……!」
彼女は彼の言葉に耳を貸さなかった。
彼が抵抗する前に彼女は彼の首筋を舌で舐めた。
「あれー? どうしたのー? 体、震えてるよ?」
「こ、これは少しびっくりしただけだ!」
彼女はニヤリと笑う。
「えー? そうなのー? 私にはそうは見えなかったけどなー。はむっ……」
「ちょ! やめっ!!」
彼女は彼をギュッと抱きしめた状態で彼の耳たぶを甘噛みした。
小さな舌でチロチロと小刻みに舐めていると、彼の口から変な声が出た。
「今、なんか女の子みたいな声出たね。もしかして気持ちよくなってるの? 幼児体型の女の子に責められて興奮してるの? ねえ、教えてよ。ねえねえ」
「う、うるさい! 童子の姿で……声で! こんなことするな!」
童子セカンドの欲望は理性という名をダムをとうの昔に破壊していた。
そのため、今の彼女に何を言っても無駄である。
「するなって言われると……やりたくなっちゃうのはどうしてだろうねー」
「い、いい加減にしろ! 僕はこんなことしたくない!」
本当に……そうなのかな?
「オリジナル童子を連れ戻すには三大欲求を満たさないといけない……。忘れてないよね?」
「そ、それは……」
彼は彼女が満足するまで彼女に弄ばれた。




