表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1928/1936

シンメトリー使いとアシンメトリー使い

 現在、道の真ん中で万物を対称にしてしまう力を持っている『シンメトリー使い』と万物を非対称にしてしまう力を持っている『アシンメトリー使い』がケンカをしている。


「何度言えば分かるんだ! 万物は対称であるべきだ!!」


「いいや! 万物は非対称であるべきだ!!」


「なんだとー!!」


「なんだよ!!」


「おっ、兄弟ゲンカか」


「だねー」


「なあ! そこの兄妹きょうだい! 万物は対称であるべきだよな!!」


「いやいや! 万物は非対称であるべきだ!!」


「どう思う? 夏樹なつき


「私はお義兄にいちゃん以外どうでもいいよ」


『なん……だと?』


「あっ、ちなみに僕は不完全なものが好きだよ」


『不完全なものだと? そんなものはこの世に必要ない!!』


「は? あんたたち何言ってんの? 死にたいの?」


『うるさい! これでもくらえ!!』


「『シンメトリー光線』!」


「『アシンメトリー光線』!」


 カッチーン。よし、こいつら一発ずつ殴ろう。


「『髪凸がとつ』!!」


 夏樹なつき(僕たちの妹)の黒い長髪が光線に触れると光線は消滅。その後、拳の形になった髪が兄弟の腹部に直撃した。


『グオッ!?』


「死にたくなかったら前言撤回して」


『え?』


「早くしないと死んじゃうよー。はい、三秒前ー。三、二、一……」


『す、すみませんでしたー! あんなこともう二度と言いませーん!!』


「よろしい。でも、許すのは今回だけ。次同じことしたら社会的に殺すから。分かった?」


『は、はいー!!』


「ふぅ、やっと終わった。行こう、お義兄にいちゃん」


「ああ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ