1925/1935
双子ちゃんと分身星人
ここは分身星人の実家の居間……。
「はじめまして。私は分身星人のブンです」
「私は座敷童子の『座敷 童自好』」
「私は座敷童子の『座敷 童愛重』」
『よろしく』
「はい、よろしくお願いします」
「ねえ、本当に私でいいの? 私、ちょっとメンヘラだよ?」
「構いません。ですが、私と同棲するのは疲れると思いますよ」
「どうして?」
「あなたのことを知るために月に一度解剖するからです」
「いいよ。好きにして。私のこと隅から隅まで愛して」
「分かりました」
「あの、私、ちょっとヤンデレみたいなんだけど大丈夫?」
「私は息をするように分身できますからいつでも二人とイチャイチャできます」
「そっか。じゃあ、この永久不滅の愛の証あげる」
「ありがとうございます。おや? あなたの首にも同じものがありますね」
「ペアルックだよ」
「なるほど」
「つけた?」
「はい」
「これであなたと私は一生一緒にいられる。ねえ、嬉しい?」
「はい、とっても」
「そっか。よかった」
二人は私の背後に回ると耳元で囁く。
『今日からたくさん愛し合おうね。あ・な・た♡』
『はい』




