覆面ウォーリアースポーツ 第一話 運動嫌いなもやしっ子
前年度の覆面ウォーリアーはスポーツがモチーフなのか。
「スポーツの妖精、エイトはベルトの適格者である『木原 剛』を誤って殺害してしまった」
ええ……。
「うーん、全身の血管が破裂してるなー。やっぱり耳元で大声で挨拶したのがまずかったのかなー? うーん、まあ、いいや。とりあえず創身させよう。ベルト装着、ボタンを押して、創身!!」
「ん? なんだ? なんか体が軽いぞ」
「よかった、ちゃんと蘇った。なあ、少年。とりあえずあいつを倒してくれ。詳しい話はあとでするから」
「えー、あんなのほっとけばいいじゃん。というか、お前は誰だ?」
「名前はエイトだ。いいか? 少年。アレが町や人を襲うとスポーツのイメージがダウンして最終的にスポーツの概念そのものが消滅するんだよ」
「そうなのか。でも、俺運動嫌いなんだよなー」
「大丈夫。今のお前ならどんなことだってできる! 試しにこのサッカーボールを蹴ってみろ。ちゃんとあいつに当たるから」
「本当かなー? えいっ!」
「ギャー!」
「あっ、なんか爆発した」
「おめでとう! 初勝利だ! それと敵が落としたスポーツに使う道具は拾っておけ。そのうち、いいことあるから」
「あ、ああ」
「運動嫌いなもやしっ子。今日からみんなのヒーローだ。危難、苦難、困難、災難、一難去ってー、また一難。それがどうした! 七転び八起き! この世に悪がー、ある限り! 足を止めるな! 覆面ウォーリアー、スポーツ!!」
これがオープニングか。
「次回、覆面ウォーリアースポーツ! 野球するぞー! 特訓するぞ! 少年! うわあ、めちゃくちゃ嫌そうな顔……でも、大丈夫! お前ならできる! だってお前はオレの〇〇なんだから!! もやしっ子生まれて初めてバットを持つ!!」
生まれて初めて? 主人公は高校二年生だよな? それまで一度もバットを持ったことがないって……そんなことあるのか? 今まで通信制の学校しか出てない設定だけど、ちょっと無理あるな……。というか、この作品には通信制の小学校があるのか……。もしかして敵の狙いは……まさかな。




