第五十話 ありがとう! 猛獣闘士アニマーレ!
次でいよいよ最終回かー。モウジュウレッド以外、全員力尽きてるけど大丈夫かなー?
「ラースボス! お前だけは絶対許さない!!」
「モウジュウレッド、もう諦めろ。この星はもう我らシンリャークのものだ」
「違う! この星は俺たちのものだ! モウジュウチェンジ!! 真っ赤な情熱その身に宿し、どこまでだって突っ走る! 赤の闘士! モウジュウレッド!!」
「行け! ソルジャーンたち!!」
『ソルソルー!』
「どりゃあああああああああああああああああ!!」
「な、なんだ? この気迫は。お前の仲間は全員倒れているのだぞ? それなのになぜまだ抗う?」
「モウジュウゴールドが言ってた、最後まで立っていたやつが勝者だって」
「そうか。では、そろそろ楽にしてやろう。来い! シンリャークロボ軍団!!」
「これは……まさに絶対絶命だな……だけど、なんか負ける気がしないな」
「これで終わりだ! モウジュウレッド!!」
「うわぁあああああああああああああああああ!!」
「勝った! 我らの勝利だ!!」
「ニャー!」
「こ、この声は! うぉおおおおおおお!!」
一話の体当たりを思い出すなー。
「また助けられたな、ありがとよ、スカーレッド」
「ニャー♡」
「スカーレッド、他のモウジュウたちはどうした?」
「ニャー」
「そうか。世界中にいるシンリャークロボを倒してくれてるのか。じゃあ、さっさとこいつ倒してみんなと合流するか!!」
「ニャー!!」
「そうはさせん! シンリャーク砲、発射準備!!」
「行くぞ! スカーレッド!!」
「ニャー!!」
「何をしている! 相手はたった一匹と一人ではないか。早く片付けてしまえ!!」
「負けてたまるかー! 走れ! スカーレッド!!」
「ニャー!!」
「ラースボス様! 発射準備完了しました!!」
「よし! 今だ! 撃てー!!」
「止まるな! 走れ! スカーレッド!!」
「ニャー!!」
「な、なぜだ! なぜ止まらん!? 止まれ! 止まってくれー!!」
「止まってたまるかー! ぶち抜け! スカーレッド!!」
「ニャー!!」
『う、うわぁあああああああああああああああ!!』
「しゃあ! 大! 大! 大! 大! 大勝利だー!!」
『おーい!』
「あっ、みんな! よかったー、みんな生きてたー。おーい! みんなー! 俺たち勝ったぞー!!」
「シンリャーク軍の脅威は去った。ありがとう! 猛獣闘士アニマーレ! すごいぞ! 猛獣闘士アニマーレ!!」
なんか目から汗が出てるな。いやあ、最初はどうなることかと思ったけど、どうにかなったなー。
結局、宇宙人たちが映画の撮影をするために地球であんなことやこんなことをしていたからシンリャーク軍と友好的な宇宙人はグルなんだよなー。地球上の生物は幹部とか怪人にされてるからヒーローサイドは序盤から終盤まで負けられないんだよなー。うーん、きつい。
「そういえばヒーロー全員死人だったな……。まあ、モウジュウたちがいる限り死なないから大丈夫か」
次、何を履修しようかなー。




