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夏樹との思い出作り

 放課後、僕は夏樹なつき(僕たちの妹)と一緒にカラオケに行った。


「えーっと、小学生一人と高校生一人ですか?」


「いえ、高校生二人です」


「え? あっ、失礼しました。高校生二人っと……。では、こちらへどうぞ」


「はい」


「はーい」


 うーん、何歌おう……。


「まずは童謡から行きまーす! 歌う曲はー、てるてる坊主!」


「いきなりそれ行くのかー、まあ、別にいいけど」


 夏樹なつきは怖い童謡ばかり歌っている。


「そろそろ明るい曲入れよう。うーんと、じゃあ『手○ひらを太陽に』にしようかな」


「おっ、いいねー。微妙な空気を浄化しよう!」


「僕以外とカラオケに行く機会があったら童謡ばっかり歌うんじゃないぞ」


「はーい」


 まあ、行くとしても同性とだけどね。


「わー! 上手ー! 最高! 日本一!」


「はいはい」


 いい歌だなー、歌詞もリズムも申し分ない。


「お義兄にいちゃん、次は一緒に歌おうよ!」


「ああ、いいぞ。何歌う?」


「機○少女は傷つかないのA○icca!!」


「あー、アレか。エンディングはいいのか?」


「エンディングも好きだけど私がお義兄にいちゃんと歌いたいのはこっちなんだよ」


「そうか。じゃあ、一緒に歌おうか」


「うん!!」


 楽しい時間はあっという間に終わってしまう。それは星の王になっても変わらない。何があろうと明日は必ずやってくる。この時の僕はそう思っていた。

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