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猛者サウルス対サンピラルクー
次の日の正午。猛者サウルスとサンピラルクーの大食い対決が始まった。まあ、両者が地球にあるあらゆる食べ物を食い尽くしてしまったせいで二匹とも地球から追い出されてしまったのだが。
「今回は引き分けだな」
「いや、わしの負けだ」
「ん? なぜそうなる?」
「こんなに食べたのは生まれて初めてだ。ここから少しでも動くと宇宙空間にわしの体内にある食べ物が全て放出されてしまう」
「まさか降参するつもりなのか?」
「まあ、そうなるな」
「そうか。では、我の中でゆっくり休むといい」
「うむ」
我がサンピラルクーを平らげた直後、星の王が地球の環境を大食い対決が始まる前の状態に戻してくれた。
「あいつの強さの底が見えん。我はあいつに勝てるのだろうか。いや、そんなことはどうでもいい。我はただ我の全力を出し切るだけだ」
さてと、次の獲物を探すとするか。




