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猛者サウルスとヘータヌキ
猛者サウルスは荒野で『ディガンマン』と戦い勝利した。次の獲物は……。
「お前が『ヘータヌキ』だな?」
「オイラが? いやいや、オイラは普通のタヌキだよ」
「そうか。では、なぜ腹にカタカナの『ト』のような文字が書いてあるのだ?」
「これは漢字だよ。卜とか卜って読むんだよ。あー、うらなうとも読むかな」
「そうか。では、別の獲物を狩るとしよう」
「別の獲物?」
「我は星の王に勝つために突然変異体を倒している。たしか最初の獲物は『ディガンマン』だったな。まあ、少し前に我の血肉になったがな!」
「そうか、お前が……」
「ん? なんだ?」
「いや、なんでもないよ。じゃあ、オイラもう行くから」
「そうか。山には魔物が住んでいるから道中気をつけるんだぞ」
「ああ、分かった」




