怪しい占い師
駅の近くにいる怪しい占い師。やつは水晶玉で人の未来を占っている。的中率は百パーセント。負傷者がちらほらいるがやつはいつもそこにいるため逮捕しようにもできずにいる。
「こんばんは。僕の未来がどうなるか占ってくれないかな?」
「はいはい。おー、これは酷い。あなたは百の苦しみを味わい、死に至ります」
「そうやって未来を上書きして人を殺すのがお前の手口なんだな」
「私はただの占い師です」
「いいや、お前は悪魔だ」
「いえいえ」
「そうか。じゃあ、水晶玉の中でヘラヘラ笑っているのはいったい誰なんだ?」
「ちっ……バレたか。まあ、いい。別の町に逃げればいいことだ!!」
「『捕獲結界』。証拠は僕の……いや、幼馴染の目のおかげで揃ってるからお前はもう終わりだ」
『確保ー!!』
「ち、ちくしょー! ちくしょー!!」
「あとのことは任せます」
『ご協力感謝します!! 本当にありがとうございました!!』
「いえいえ。じゃあ、僕はこれで」
『はい!! お前を署まで連行する! 覚悟しろ!』
「嫌だー! もっといろんなやつを不幸にしたーい!」
やつはこれからモルモットにされる。少しかわいそうだが死者が出る前に捕獲できて本当によかった。




