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星命符の力
試しにいくつかの次元と世界を転々としてみた。
「どこに行っても弱体化しないな。しかもこれ分身たちにも適用されるからロキ事件みたいなことがいつ起こっても大丈夫だな」
「お義兄ちゃーん!」
「おー、夏樹か。どうした?」
「お義兄ちゃんがそばにいないと寂しいよー」
「ちょっと出かけてくるって言ったろ?」
「だからって生命反応ゼロの世界に行かないでよー」
「すまん。でも、こうでもしないと『星命符』にちゃんと効力あるのか分からないから」
「それは分かってる! 分かってるけど……とにかく早く帰ろう。ね?」
「分かった。じゃあ、帰るか」
「うん!!」




