1809/1940
依り代
ぼくは甘味処で女神と話をした。ぼくが彼女に殺生封じが付与されている依り代を渡すと彼女はその場で踊り始めた。
「分かってるとは思うけど、あんまり女神の力使わないでね」
「うん!」
「その依り代はたまにメンテナンスしないといけないから体が重くなったらぼくの名前を呼んでくれ」
「私、お前の名前、知らない」
「『山本 継護』だ」
「ケイゴ……私、覚えた」
「そうか。じゃあ、またね」
「うん!!」
彼女は突風と共にその場からいなくなった。
「はぁ……星の王の後継者って大変だなー」




