バトルスタート!!
ここはブレイン(発明の専門家)の部屋。
「これが星の王専用の後継者製造機か」
「そうだよー」
「えーっと、このボタンを押せばいいのか?」
「うん!」
「待って」
「どうした? 夏樹」
「ブレイン、正直に答えて。これは何?」
「星の王専用の後継者製造機だよー」
「ふーん。じゃあ、どうしてこの機械の中に媚薬があるの?」
「あちゃー、バレちゃったかー」
「ブレイン、お前まさか……」
「ごめんなさーい。お兄ちゃんと遊びたくて媚薬入れちゃったー」
「ブレイン。お前、欲求不満なのか?」
「いや、別に。でも、なんか遊びたい気分なんだよー」
「それならそうと早く言ってくれればいいのに。で? 何して遊ぶ?」
「お医者さんごっこ」
「は?」
「夏樹、落ち着け。殺意が漏れてるぞ」
「え? あー、うん、ごめん」
「ブレイン、あまり夏樹に刺激を与えないでくれ。ヒヤッとするから」
「はーい。じゃあ、カードゲームしよう」
「トランプで遊ぶのか?」
「そういうのじゃなくてモンスターとか魔法カードとかを使って戦うカードゲームだよー」
「あー、そっちか。でも、僕デッキ持ってないぞ?」
「お兄ちゃんは持ってるよ。まあ、もらいものだけど」
「もらいもの……あー、アレか。というか、アレ遊びに使っていいのかなー?」
「いいんじゃない? 必要な時に使っていいものなんだから。あっ、私が勝ったらお兄ちゃんにキスするから」
「あぁん!?」
「夏樹、顔が怖いぞ。ほら、笑って笑って」
「うん……。ねえ、お義兄ちゃん」
「ん? なんだ?」
「負けないよね?」
「うーん、どうだろう。でも、やれるだけのことはやるよ」
「分かった。じゃあ、頑張ってね」
「ああ」
「あっ、お兄ちゃんが勝ったら星の王専用の後継者製造機の正しい使い方を教えてあげるよー」
「それはもちろん必要だが、もう一つ教えてほしいことがある」
「なあにー? 私のスリーサイズー?」
「それは知っている。それよりお前が何者なのかを知りたい」
「私は何かを作るのが大好きな普通の女の子だよー」
「どうだか。じゃあ、そろそろ始めようか」
「うん、いいよ」
『バトルスタート!!』




