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工場見学

 僕は今、ガイドさんと一緒に工場の中を歩いている。


「ダークマターを集めて水と混ぜると固形物になって、これを少し火で炙るとダークマターが液体金属になるのか……。これなら誰でも作れるなー」


「そうなんですよー。まあ、それは一応企業秘密なのであなたは今日からここの社員になるしかありません」


「そうやって社員を増やしてるんですね。でも、記憶を消せば問題なくないですか?」


「記憶を消しても体が覚えている場合があるのでうちは死ぬまでこき使います」


「酷い会社だなー」


「そうですか? うちはこれでもマシな方ですよ」


「社員は一生工場勤務で昇給はなし。娯楽や趣味は制限され死んだら溶鉱炉に入れられておしまい。こんな会社早くなくなってしまえばいいのに」


「社員は会社の駒です! 会社のために生き、会社のために死ぬべきなんです!」


「そうですか。じゃあ、僕はこれで失礼します」


「逃がしませんよ! さぁ! 今すぐこの書類にサインしてください!!」


「嫌です。あー、それとここの情報いろんなメディアに売るつもりなのであなたは今日中に解雇されると思います」


「そ、そんなの困ります! やめてください!」


「あれ? 社員は会社の駒。会社のために生き、会社のために死ぬべきなんじゃないんですか?」


「く、くそがー!!」


「嫌なんだったら僕に協力してください。そうすればここの社員全員解放されますから」


「ほ、本当ですか?」


「それはあなたの返事次第です」


「わ、分かりました。協力します。ですから、私を……私たちを助けてください」


「分かりました。それじゃあ、一緒にこの会社を潰しましょう」


「はい!!」

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