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パスキー失くすなよ

 ここはブラックホールの中にある地下街。僕はガラの悪い連中をふっ飛ばすと工事現場の人たちが欲しいものを売っている店の中に入った。


「この店にあるダークマターでできた液体金属全部ください」


「やめとけ。こいつは小僧の小遣いで買えるもんじゃねえ」


「そうですか。じゃあ、それを作っている工場がある場所を教えてください」


「地上にあるダークマターの海のそばだ」


「分かりました。ありがとうございます」


「小僧、あそこにはやべえ連中がうじゃうじゃいるから気をつけるんだぞ」


「はい」


 *


「あのー」


「ん? なんだ?」


「工場見学をしたいんですけど」


「お前一人か?」


「はい」


「そうか。じゃあ、ちょっとここで待ってな」


「はい」


 しばらくするとスタッフが戻ってきた。


「このパスキーがあれば中に入れるぞ」


「そうですか。ありがとうございます」


「だが、その前に俺と戦ってもらう」


「いいですけど、もう決着ついてますよ?」


「は?」


「あなたは今、その場から一歩も動けないはずです」


「な、何? ほ、ホントだ。なんでだ?」


「生き物は全て何かに命令されて動いています。その命令が全身に行き渡らないと一歩も動けなくなります」


「つまり、お前は一時的に全身に命令が行き渡らないようにしたってことか?」


「まあ、そうなりますね」


「はぁ……降参だ。パスキー失くすなよ」


「はい、気をつけます」

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