幽霊船を作ろう!
いろんな世界を見に行きたいなー。よし、幽霊船を作ろう! トンテンカン! トンテンカン! トンテンカン!
「よし! できた! これが世界中の船の残骸とイタズラ好きの幽霊たちを合体させた私の幽霊船『ブレイン号』だー!!」
動力はダークエネルギーだから航行不能になることはない。食料は携帯食料と水とコピーマシンでどうにかなる。
「よし、ちょっと試運転してみよう。アイランドゴーストくん! エンジンを始動させて!!」
「了解! ポチッとな……」
シーン……。
「あれ? おかしいなー。もう一回やってみて」
「は、はい。あっ! すみません。ダークエネルギー連動スイッチをオフにしていました!」
「しっかりしろよ!」
「エンシェントゴーストくん、静粛に」
「はっ!」
「補助出力良好、メインエンジン接続!」
シーン……。
「動かないじゃないか!」
「エンシェントゴーストくん! 静粛に!!」
大丈夫。君は一人じゃないよ。さぁ、行こう。
「プォオオオオオオオオオオオオオオオオオー!!」
「やった!」
「よかった! ちゃんと動いた!」
「よし! これなら行ける! 行こう! ブレイン号! 私たちみんなで!!」
「プォオオオオオオオオオオオオオオオオオー!!」
「おー、やる気満々だね! それじゃあ、ブレイン号、発進!!」
自作の島に埋まっていた『ブレイン号』は長い眠りから目覚めた。
「あっ! 隕石だ! ちょうどいい。撃ち落とせ!」
「了解! 自動追尾弾、装填! 目標捕捉! いつでも撃てます!!」
「てーっ!!」
それはきれいな弧を描きながら目標を貫いた。爆発や熱、爆風などはブレイン号の動力に変換されるため問題ない。
「ヒャッホー! いやあ、もう最高! こういうの一度作ってみたかったんだよねー。じゃあ、このまま別の世界に行こうか!!」
『はい! 船長!!』




