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アニメ制作かー

 ここがアニメ制作現場か。妖精さんがたくさんいるな。


「監督、僕は何をすればいいんですか?」


「うーん、制作進行かなー」


「分かりました」


「分からないことがあったら休憩室に行ってください。ベテラン制作進行がいますから」


「分かりました」


 作画スタッフは足りているな。原画はどれくらいできてるかな。


「原画の進捗どうですか?」


「あと一時間くらいで八話の原画全部完成するよー」


「分かりました。フリーランスの方は何人いますか?」


「空き地と空き家と河川敷と雲の上に数人いるよー」


「正確な住所は分かりますか?」


「それは分からないなー。でも、休憩室にある妖精レーダーを使えばすぐに分かるよ」


「分かりました。ありがとうございます」


「どういたしましてー」


 休憩室には灰になりかけている妖精さんがいた。


「先輩戻ってきてください」


「あー、すまん、寝てた。ん? お前新入りか?」


「はい、そうです」


「そうか。えーっと、妖精レーダー、缶詰めハウス、睡眠負債消滅ドリンク……どれが必要だ?」


「妖精レーダーです」


「だろうな。ほらよ」


「ありがとうございます。じゃあ、いってきます」


「おう、気をつけるんだぞー」


「はいー」


 原画の回収、原画から動画、動画から仕上げ、演出家が必要としている素材の準備など仕事は山のようにあったがあっという間に終わった。まあ、全員どの仕事もできるハイスペック集団だからできたことなんだけどね。


「ありがとう、星の王。今週は万策尽きそうだったから助かったよー」


「いえいえ」


「これから年に一度はアニメを作る予定だから繁忙期になったらまた呼ぶね」


「分かりました」


「それとこれ今日のバイト代」


「ありがとうございます。ん? なんか多くないですか?」


「そうかな? 君は次の監督候補なんだからもらっておいて損はないよ」


「そうですか。では、遠慮なく。じゃあ、僕はこれで」


「うん、またねー」


「はい」


 監督、少し顔色悪かったな。大丈夫かなー?

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