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醜い心 チョウチンアンコウ娘、登場

 私はチョウチンアンコウ娘。いつか白馬の王子様と一つになりたいと思っている女子高生。


「あんたみたいな醜い生き物と結婚してくれる男なんていないわよ」


 社会にはこういう方法でしか自己肯定感を維持できないかわいそうな子がたくさんいる。


「どうしてそう思うの?」


「そんなのあんたの見た目が下の下の下だからよ」


「そうなの? 私の親戚、全員こんな顔だけど全員既婚者だよ」


「だ、だとしてもあんたは無理よ! その見た目じゃ結婚なんて絶対できないわ!!」


「醜いね」


「な、何がよ」


「他人の顔をジロジロ見て醜いって言ってるあなたの心がだよ」


「こ、こいつー!!」


「『チョウチン催眠』! あなたはもうすぐ私のお友達になーる」


「は、はぁ? こんなもので私をどうにかできるわけ……ふにゃー、アンコウちゃん、好きー。お友達になろう」


「いいよー。じゃあ、今日のお昼一緒に食べよう」


「いいわよー」


 地上は深海より平和だけど、いつどこから矢が飛んでくるか分からないから私はこうやって敵を仲間にしていく。その方が生きやすいから。

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