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おかしな魚 パンナコッタラ、登場
それはある日突然世界中に現れた。それは全身がパンナコッタでできている鱈で水中ではなく空中を泳いでいる。
「パンナコッタラたちはいったい何をしに来たんだろう。普段はお菓子の国にいるはずなのに」
「避難してきたんじゃないの?」
「どうだろう。とりあえず話ができる個体がいないか探してみるか」
「そうだね」
僕と夏樹(僕たちの妹)は手分けして話ができる個体を探した。数分後、目当ての個体に出会えた。
「なあ、お前たちはいったい何しにここに来たんだ?」
「ただの観光です」
「そうか。で? いつ帰る予定なんだ?」
「お菓子の国は今、氷河期なのでもう少しあったかくなるまでこっちにいます」
「そうか。分かった。みんなー、コア食べられないようにするんだぞー!」
『はーい!!』




