表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1728/1940

蝶蜂院 八代

蝶蜂院ちょうほういん 八代やしろ』は頭が良く、運動ができ、物腰が柔らかく、女神が嫉妬しそうな容姿をしている女子高生である。万物に好かれているらしいが本当かどうかは分からない。


山本やまもとくん、今日の放課後空いてますか?」


 僕と彼女の学年は同じだがクラスが違う。というか、エリートクラスの才女が魔境クラスなんかに来て大丈夫なのか?


「うーん、まあ、暇だな」


「そうですか。じゃあ、今日学校が終わったら私の家で天体観測をしましょう」


 夏樹なつき(僕たちの妹)、来そうだなー。


「身体計測の間違いだろ」


 あー、やっぱり来たー。


「あなたが夏樹なつきさんですね」


「だったらなんだ?」


「天体観測に興味はありますか?」


「なくはない」


「では、共に星々の輝きを堪能しましょう」


「お前は優等生すぎる。その仮面を今すぐ剥ぎ取ってもいいか?」


「私の家でならいいですよ」


「そうか。それは楽しみだ。お義兄にいちゃん、こいつのこと信用しちゃダメだよ。絶対何か隠してるから」


「ああ、分かった」


「放課後になったら正門まで来てください。家の者が迎えに来ますので」


「分かった」


「分かった。早く見たいなー、お前の素顔」


「天体観測より人間観察の方が好きそうですね」


「私は基本的に人間が嫌いだ。だが、人間の化けの皮が剥がれた時にしか見られない醜い部分は大好きだ」


「なるほど」


「今のはドン引きするところだぞ、優等生」


「そうなのですか? 物好きだとは思いますがドン引きするほどではないと思います」


「そうか。じゃあ、放課後になるまでお互い程々に頑張ろう」


「ええ」


 よかった、二人とも仲良くなれそうだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ