1727/1940
そんなレアアイテム受け取れません
数日後、オーディンのおでん屋でおでんパーティーが開かれた。パーティーが終わるまで屋台は僕の固有空間『キュー』の中にあるため何人でも入れる。
「いやあ、ヴァルキリーや妖怪たちと飲む酒はうまいなー! ありがとう、星の王。お礼にこれをやろう」
「なんです? これ」
「ヴァルキリーを召喚できるカードが入っているデッキだ」
「そんなレアアイテム受け取れません」
「無理に使う必要はない。その時が来たら使ってくれ。あっ、でも、ヴァルキリーたちを怪しいお店の従業員にはするなよー」
「そんなことしませんよ」
「だろうなー。お前は真面目だから。あー! 酒がうまい! 今日はじゃんじゃん飲むぞー!」
「程々にしておかないと明日辛いですよ」
「そうだなー。じゃあ、もうやめておくかー……」
あっ、寝た。
「ヴァルキリーさんたちオーディン様のことお任せしてもいいですか?」
『いいわよー!』
「ありがとうございます。じゃあ、僕がこの空間をコピーして空に運び終わるまでその場で待機してください」
『はーい!』
こうしておでんパーティーは数時間で終了した。




